FC2ブログ

一種の呪縛

  • 2017/05/13(土) 08:23:29

 マンガとゲームでは、物語を組んでいく上で
狙わないといけないところが異なる要素は多いだろう。

 とりわけ思うところとしては、
主人公をどういった印象にするか、
というのは大事なことのように思える。



 マンガの場合、主人公の存在感は
「タイトルを聞いた瞬間に連想できる」程度は必要。
色々勉強してようやくわかった。

 例えば、ドラゴンボールと聞いたら
「あ~、あの玉7つ集めると願いが叶う奴でしょ?」
みたいにはならない。あぁ悟空の奴ね、となる。

 単巻100万を超えるものは、
大体は主人公にその存在感が備わっている。

 もちろん例外もあるけど、それは本当に極少数か、
あるいは、読者が想定している主人公は
作者が想定している主人公ではないパターンか。



 ゲームというか、物語があるRPGの場合、
これは非常に悩ましい。

 というのも、そのタイトルを聞いたときに
いのいちに主人公を連想する作品は
市場で評価されているものでは少数派になるだろう。

 下を見てあれがどうだと言ったらキリがないので、
国内出荷本数100万以上に絞ると、
FF7ぐらいしか存在しない。
いや一応、桃太郎伝説も存在するか笑

 どちらかというと、マンガ的な存在感の主人公は
ゲームにおいてはかなり足かせになるのではと感じる。

 じゃあこれからの時代、
しゃべらない主人公で新規タイトルが台頭できるかというと
……いや、正確に言うと、目新しさがなくなった市場では
結局、人間に何を提供できるかでしか勝負ができない。

 そういう状況でしゃべらない主人公は何を提供できるか、
動機・関係性の立ち上がりの甘さを
克服できるかというのは刮目に値する問題点だろう。



 ゲームはようやく、何ができるか、から、何をするべきか、
ということが問われ始めた感があり、
ひとつひとつの決断に緊張がつきまとう。

 ゲームシナリオ「が」描かなければいけないことには
今まで誰も言及してこなかったように思えるし、
他の分野との相対化と言ったものもあまりなされていない。
当然、描くべき主人公の役割もまた語られていない。

 早い話、ゲームシナリオというのは
地雷原を走る腹積もりでいかないといけない。

 少しでも見誤れば「何か違うんだよね」
という意見で埋め尽くされる媒体だろう。



 何にしても、中途半端な一手を打ってしまうと
成功しても失敗しても、得られる反省・情報の質が
著しく落ちてしまうので、絶対に避けないといけない。